会の概要
以下、connpassのイベントページから引用です。
Findyでは、エンジニア組織支援クラウドFindy Teamsをリリースし、エンジニア組織づくりや生産性の可視化を通じたパフォーマンスの最大化支援に取り組んでいます。
近年、メガベンチャーの増加やスタートアップの大規模調達などによって、エンジニア組織の規模が大きくなってきている中で、エンジニアマネージャーやテックリードなどチームを率いる方の重要性がますます高まっています。
今回は、株式会社はてな、Chatwork株式会社でそれぞれ事業成長を牽引するonkさんとだいくしーさんに、エンジニア組織のリアルな現場の課題や取り組みについてお伺いします。 また、リモートワーク下におけるマネジメントや、それぞれの役割の面白さや悩みについても語っていただきます。 エンジニア組織のマネジメントに悩みを抱えている方だけでなく、今後のキャリアを検討している方もぜひご参加ください!
会で印象的だったこと
どんな経緯で今のロールになったか
組織作りに携わっているonkさんとだいくしーさんが、今のロールにどうして至ったのか?というお話を伺ったのですが、どちらのエピソードも面白かったです。
だいくしーさんは、元々エンジニアで管理職に抵抗があって管理職になったら転職してエンジニアになることも実際にあったそうですが、どの会社に行ってもリーダー職や管理職をお願いされ、そこでの成果を感謝されるということが続き、あるタイミングで組織作りや管理職といった仕事にふりきれるようになったということでした。
onkさんは、組織内全ての情報を知りたいという欲求があり、Slackでは全てのチャンネルに入って全員のtimesチャンネルを閲覧して、ということをやっていたそうで、この結果、メンバー全員が今どんなことを考えているのかの把握やアサインをどうするといいのかという議論で価値を出し始め、今の職に至ったということでした。
リモートワーク下のマネジメント
だいくしーさんは、ある程度のサイロ化はやむなしと判断*1して、サイロ化を受け入れてチーム同士を必要に応じて疎結合に構築する、ということをScrum@Scaleの考え方を参考にして行っているということでした。*2
また、Chatworkではリモートワークになってからモブプロをより頻繁に取り入れているということで、チーム内での同期はリモートワークになっても充分に取れている実感があるということでした。
onkさんも、社員全体で曖昧に同期を取る仕組みを考えるのはやめて、分割統治して少ない人数(15人)で密に同期を取るような仕組みを考えているというお話でした。
仕事・マネジメントの面白さ
onkさんは、最終責任地点を後ろにもっていけばいけるほど豊富な情報を持って多数の手段の中から判断できるので、こういった状態に持っていけるように考える所が面白いというお話でした。
だいくしーさんは、個人だと大きなことを達成できないけどチーム皆の力を借りれば大きなことを達成できることや、マネジメントに必要な知識やスキルを身に着けることで、弱点をカバーできるところに面白さがあるということでした。
仕事・マネジメントの悩み
だいくしーさんは、自分の成果がすぐに見えないことが難しいと感じているとお話をしてくれました。(エンジニアだと、小さなチケットをこなすなど小さな価値であればすぐに成果を出せるし成長も見えやすいが、マネジメントだとできない)
こういった悩みに対処するために、期待値を明確にしておくことをだいくしーさんは意識されているということでした。
組織の問題に対してパッチを当てる作業を繰り返していく過程で、バジェットを使いきっていないか?といった所を考えながらいけない(しかも定量的な値が見えずらい)のが大変で悩んでいるというお話がありました。
プレイヤ―であり続けるために
onkさんは、遊びとしてがんがん最新技術を導入したりがつがつアーキテクチャを刷新できるような「おもちゃ」を持っておくことが大事ではないかというお話がありました。(勿論プロダクトとして使えることも前提)
だいくしーさんは、プレイヤーとマネージャーを両立するのは無理だと諦めている一方で、ずっとマネージャーだけをしていると現場の肌感覚が鈍ってくるので、プレイヤーとマネージャーをいったりきたりするのが重要ではないかな、と思っているというお話がありました。
会全体を通した感想
かなりエンジニアに近いプレイヤー寄りの目線の考え方をしているように感じたonkさんと、エンジニアからは意識的に距離を置いてマネジメントという所を強く意識した考え方をされているように感じただいくしーさんそれぞれの視点から、様々な意見が伺えて面白かったです。(考え方の過程は違っていても同じ回答になる部分もあったのも印象的でした)
超濃密で楽しいランチタイムでした!