こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていきます。
会の概要
以下の質問に対して、天野さん家永さん木下さんの豪華アジャイルコーチ3名が回答をしてくれるという会です。
チームメンバーの出入りの際に工夫していることはありますか?(新しく迎え入れる、交代する、優秀な人が引き抜かれる etc)
会の様子
メンバーの出入りってどんなパターンがありえる?
まずメンバーが出入りするパターンとしては、以下のようなものがあるよね、というお話が挙がっていました。
- 人事異動
- 採用
- 新入社員が入ってくる
- 中途採用
モブプロの効果
最初に思いつく工夫としてはモブプロが挙げられていますが、モブプロは知見共有としての側面はありつつも、スキルがフラットになるようなイメージはないというお話が挙がっていました。
また、日々積み重ねてできるもので、即時性という観点だとモブプロの効果はそこまでないよね、というお話がありました。
ドキュメント整備
誰かに引き継げるようにドキュメントやソリューションログの整備をしておくとよいというお話が挙がっていました。(ドキュメンテーションはなぜこれをやるか?という「理由」を中心にGithubに残しておくようにしているというお話でした)
また、ドキュメンテーションを作っていく中で、自動化できる部分は自動化をしておくのも、属人化の低下につながるという話でした。
備えがない状態で人(開発者)が抜ける時の話
普段からモブプロやドキュメント整備をしていなかった場合かつ社内都合で人事異動をぎりぎりに発表する場合にはどうするか?という一番困りそうな状態でどうふるまうか?というお話を続いてやっていきました。
まず、チームを抜ける人はなるべく仕事を受け取らないようにして、引継ぎに専念するようにした方がいいというお話が出ていました。
他にも、何かあったら連絡が取れるような体制を作っておくというお話*1や既存メンバーの育成をしていくというお話も出ていました。
備えがない状態で人(PO)が抜ける時の話
出世や転職などの理由で、意外とPOはチームから抜けやすいという話から、POが抜けた時と対策をどうするか?という話になりました。
POが抜けた後は、以下のようなポイント&ケアをしていこうというお話が出ていました。
- プロダクトの理解がリセットされるリスクがある。引継ぎ期間を置いて、ドメイン知識を還元する。
- 開発者とPOの関係性、チームの関係性がリセットされる。ドラッカー風エクササイズなど、チームが入るたびにやるエクササイズを決めておき、リセットされたタイミングでそのエクササイズを実施する。
- POが制御していたステークホルダーとの信頼関係がリセットされるリスクがある。マネージャーなどチーム外が適宜フォローできるようにする。
- アジャイルの理解がリセットされるリスクがある。研修を事前に準備したり、PO向けにスクラムが学べるような教材を作っておく。
会全体を通した感想
自分自身も先月いきなり異動をしたので、(やや時期は遅かったですが笑)タイムリーな話題でした。
今回も、三人が実際にコーチで経験した体験やどういうふるまいを三人が取ったのか?というお話を聴けて、楽しかったです。
*1:要交渉