天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

アジャイルジャパン2021-札幌サテライトに参加してきた

agilesapporo.doorkeeper.jp

こちらのイベントに参加してきたので会の様子と感想を書いていきます。

オープニング

オープニングとして会の参加者で少人数に分かれて自己紹介をしていきました。(お互いに今日期待していることや、最近困っていることを共有していきました)

アリスター・コーバーン博士のThe Heart of Agile and the Future of Workを同時視聴する

基調講演一発目としてアリスター・コーバーンの講演を聴いていきました。

アリスター・コーバーンの話を聴くのは初めて*1だったのですが、一言一言に‘心‘がこもっていて、ぐっと心が突き動かされるような講演でした。

特に、「半分の時間で2倍の仕事をすることじゃない、同じ仕事で多くの価値を出すことなんだ」という話や、対話・寛容さ・人間性を中心とした心構えの重要性の話は、アリスター・コーバーンからの言葉として非常に重みがあり、忘れていたものをぐっと思い出させるような話でした。

基調講演を聴いてからアジャイルソフトウェア開発宣言を見直すと、アリスター・コーバーンが込めた想いがより強く感じられ、今後アジャイルソフトウェア開発宣言を読み直す時にこの基調講演の内容が思い出されそうです。

安田さんのJoy,Inc. in Japan "喜び(Joy)"を中心にした企業文化〜なぜ僕らはそれを大切にするのか〜を同時視聴する

基調講演二発目は安田さんの話を(録画ではなく)リアルタイムで聴いていきました。

よくある「私たちはこんな失敗をしてしまいました」とは比べ物にならないほどリアルで重い失敗談*2から話がスタートし、そこからおよそ10年間かけて安田さんがどのように会社に文化を根付かせていったのか?何を意識して働いていったのか?というのが語られ、参加者の中にも涙を流す方が何人もいるほどの話を聴くことができました。

自身が感動したことや自分が信じられると思ったものに対して愚直に投資をし、周りから冷ややかな目で見られようと自分自身で踊り続け、過去の自分の行動を否定することになったとしても行動変容を起こし続ける安田さんの姿からは多くの刺激を受けましたし、感動以上に学びがある講演でした。

対話テクニックの紹介

アリスター・コーバーンの基調講演でテーマとして挙がっていた対話を題材に、実際に明日からでも使える対話テクニックについて3分LTで紹介がありました。

ポジティブinネガティブ

イデオモーター効果を裏付けに、ポジティブな人間関係を保ちつつネガティブにフィードバックをしていくテクニックがChimoさんから紹介されました。

GROWモデルを用いた問いかけ

Goal/Reality/Options/Willの4段階を意識することで、打ち合わせをはじめとしたチームでの対話時に効果的なGROWモデルのテクニックが山本さんから紹介されました。

傾聴

人の話を聴く時に起きがちな問題の話からスタートし、傾聴レベルの話をはじめとした人の話を聴く時に気を付けると良いコツの紹介がしょーださんからありました。

Yes and法, Yes but法

傾聴の話に引き続き、しょーださんからYes and法, Yes but法の紹介がありました。

話の具体化

根本さんから、(ソフトウェア開発の仕様を決める時によくある)曖昧な話を具体的にするためのテクニックとして、オープンクエスチョン/クローズドクエスチョンの使い分けやそれぞれの質問をする時の注意点についてお話がありました。

話の抽象化

根本さんの話に続いて、上戸鎖さんから本質的な問題を掘り出すために行う話の抽象化テクニックとして、チャンクアップ/チャンクダウン、メタ・コミュニケーションの紹介がありました。

対話のために感情を伝える

JKさんから、感情を伝えるため*3のテクニックの紹介がありました。
具体的には、嬉しい/悲しい/(おまけで)絶望した、の感情をどのような場面で使い分けしていくか?というお話がありました。*4

各社のJoyを持ち寄ろう座談会

オブザーバー/引き出す役/引き出される役に分かれて、各社それぞれのJoyを集めようというワークショップを実施していきました。*5

チームの良い所をみんなで話そうという試みも、オブザーバー/引き出す役/引き出される役に分かれて話そうという試みも、あまりやったことがない試みだったのでどうなるか少しどきどきでしたが、一緒にワークに参加した根本さん/pandaさんのチームの話がどれも面白かった&引き出し方が上手だったということもあり、とても時間内で興味を満たすのは無理でした笑(根本さんとも3時間くらい飲み会の席で語れそうだね、というお話をしていました)

話し方についてフィードバックをもらえるのも貴重で、どのような点がよかったのかを言語化してもらえて助かりました。(今後より意識していこうと思えました!)

全体を通した感想

今回サテライト開催するにあたって選ばれた基調講演やワークショップ、途中の進行…すべてにアジャイル札幌らしさ*6がふんだんに出ており、最高のイベントでした。

アジャイルジャパンは平日開催ということで参加できていなかったのですが、見たかった基調講演が2つ見れただけでなく、基調講演に繋がるようなLTを楽しめたりワークも実施することができて、学びも多くとにかく楽しかったです!

*1:アジャイルソフトウェア開発宣言に携わった方の話を聴くこと自体が初めてでした

*2:実際に契約していた社員から送られてきた「プライベートをこれ以上犠牲にして働くのはもう耐えられない」というメールが来たり…

*3:自分の意見を伝えやすくなるという効果がある

*4:感情がそこに至ったロジックを伝えるのが重要だということでした

*5:悪い所を引き出すのは会社でよくやっているだろうから、良い所に目を向けてみようというアジャイル札幌らしい試みでした!

*6:熱い想いとやさしさが表に出つつ、行動変容につながるきっかけとなるような種が至る所に撒かれているような構成…