天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

エンジニア採用とキャンプとに参加してきた

engineering-floor.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていきます。

イベント概要

以下、connpassのイベントページから引用。

ここ10年で日本国内に限らずITエンジニア(=エンジニア)の需要は伸びるばかりです。各企業のエンジニア採用への注力は大きくなっています。そこで人材紹介会社や自社の中途エンジニア採用を経験してきて、これからエンジニア採用モンスターへの道を歩み始めた いぬいさんと、10年間1つのエンジニアチームで仕事をしながらチームへのメンバー採用をしてきた kyon_mm で雑談をしようと思います。

イベントで印象的だったこと

スピーカーの面白い過去

元々動物看護師だったといういぬいさんから、人事に携わるようになった面白い経緯を聴いていきました。*1

その後にはきょんさんからも、元々獣医いなりたかったというエピソードを聴くことができて、こちらも話を聴いて驚きました。

いぬいさんが考えるエンジニア採用の傾向

他の職種にはない傾向として、リファラル採用の顕著さ(エンジニアが特定の人とのつながりを重視している)があるというお話がありました。
自分自身も誰と働けるか?の重要性はここ最近特に強く感じていたので、きょんさん含め、リファラル採用のメリットを実感されている方が多いというのは納得感がありました。

リファラル採用で気を付けていること

まず、リファラル採用が悪用されている例の説明がありました。知人や著名人からの紹介で面談を受けてみたら、全然知らないしあまり自分のことを理解していない人事の人が出てきて、お互いに戸惑うという事例があるということです。
そのため、リファラル採用のメリット*2を活かすことができるフローになっているかは重要だ、という話をしていました。

また、これはリファラル採用に限ったことではないですが、入社してからのGapを減らすために、ネガティブな部分をなるべく早く相手に伝えていくのは気を付けているということです。

人事が頑張らない採用

人事はどうしても採用数といったKPIに目が向きがちだし、会社のいい所をたくさん伝えたいという想いが強くなってしまう傾向にあるため、あんまり頑張りすぎてしまうと、いい所ばかりアピールしてしまって入社後にGapを産んでしまうのではないかと懸念を持っているというお話でした。

そのため、人事ががんがん前に出て頑張るのではなく、現場で実際に働いているエンジニアから意見を伝えることを重要にしているということでした。

自社のアピール時に最初に話すこと

いぬいさんは、まずは福利厚生の話から始めるようにしているということでした。

福利厚生は生活や家庭といった人生の根幹に関わるものであるため、最低限の心理的安全性が担保されていることを伝えるためにも、まずは福利厚生の話から始めるということです。

アジャイル界隈とRuby界隈の特異性

いぬいさんがきょんさんの話を聴いて、「エンジニアっぽくない気がする」という話をされており、それを聴いたきょんさんから、アジャイル界隈とRuby界隈は以下の点で特異な存在であるイメージがあるというお話がありました。

  • 楽しむこと、人生を謳歌することをめちゃくちゃ重要視している。
  • (リモートワークになったことで)評価が難しい/思うように評価をされないといった話を殆ど聴かない。評価の基準が他の人と違う印象があるし、評価されること/評価することの優先度が他よりも低め。
  • コミュニケーションを重視している。

全体を通した感想

いぬいさんの話が分かりやすい上に、マイクの性能もあって話が聴きとりやすく、リラックスしながら面白い話を聴くことができました。

人も会社もハッピーにしたいという話や、採用できるかどうかだけではなく採用してからを大事にしたいという話など、個人的には非常に共感できる話が多い1時間でした。

*1:元々動物が好きだったけど人材派遣系の仕事を通して、自分が動物だけでなく人も好きなことが分かった

*2:信頼が置ける人から話を聴けることで入社後とのGapを減らすことができる