天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

JaSST nano vol.7に参加してきた

jasst-nano.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

発表された内容

test automation operation~江村さん~

最初は、江村さんからテスト自動化の運用について気を付けていることについて発表がありました。(発表にもありましたが、テスト自動化は運用が9割ということ!)

テスト自動化というと、ポジティブなイメージ*1がありますが、実際起こる問題と、運用面でその問題に対していかにカバーをしていくのか?という部分について話をしてくれたのですが、他の発表で聴くテスト自動化&運用事例よりも一歩進んだ内容や、あまり語られない部分について語ってくれた印象で学びが深かったです。

テスト自動化のモニタリングの仕組みや実際の分析結果、AIを使ったフレーキーなテストへの対応(テストがこけた時、もう一度実行させればテストがこけないようなら、自動でAIが実行)...は特に参考になりました。

なぜペアワイズテストを使いこなせないのか~HOLLYさん~

HOLLYさんが個人的に経験したペアワイズテストの失敗話と、なぜ失敗したのか?という分析結果について、お話をしてくれました。

ペアワイズテストを楽するためのテスト技法と捉えていたり、有効な組み合わせについての考慮が足りなかったり...ペアワイズテストのアンチパターンを紹介してくださいました。

ペアワイズテストは自分の現場でも、自分自身でもよく使うテスト技法で、マクロでペアワイズテストを自動生成するなどやや思考停止に傾きがちな面もあるため、背筋を正されるような思いでした。

社内の品質定義について考えてみたの~横田さん~

社内で品質定義をどのようにしたのか、しようと思ったきっかけについて横田さんからお話がありました。
単純にこんな品質定義をしていきました、というお話ではなく、品質定義を作り上げていく過程について、品質定義を途中で中断したというリアルな話を含めてお話してくれたので、非常に印象に残る発表でした。

LT発表に使える話し方のコツなの~るみおかんさん~

元々司会業をプロとして実施されていたるみおかんさんから、

  • 声を張る
  • 語尾を意識する
  • 抑揚をつける

という3つのTipsについて説明をしてくれました。(もちろん、3つのTipsはあくまでもTipsで、何よりも話す内容が大切とのこと)
普段自分が話したり発表している時に全然意識できていないことが多くて、実践できていないとどんな感じに声が聞こえるかというのが身をもって分かり、話す練習もしていきくモチベーション(というか危機感)が湧きました。

複数条件が関わるお題を用いてテスト設計から自動テストのケース作成まで考えてみたの~ブロッコリーさん~

最後はブロッコリーさんから、実際にブロッコリーさんが今回用意してきたお題に対してどのようにテスト設計・自動テストケース作成をしていくのか、という話がありました。(ワークショップ形式で、参加者もわいわい考えながら参加できるような形式でした)

時間がたっぷり残っていたこともあって、実際にブロッコリーさんならどうテストを作っていくかといった過程を、テスト設計→テスト実装→...といった具合に見せてもらえて*2、なかなか贅沢な時間を過ごすことができました。

モブプロもそうですが、実際にその道のプロの方が仕事をしている様子を見ることができるのはめちゃくちゃ学びになりましたし、テスト設計がテスト自動化に対してどのように寄与するのか、というお話も実例を交えて聴くことができて最高でした。

全体を通した感想

この前Vol1に参加していたようなイメージがあったのですが、いつの間にかVol7になっており驚きました。
ちょっとした学びになる発表から、今回のブロッコリーさんのようにボリューミーでがっつり学べる発表、そして画面越しに笑ってしまうような楽しい発表など、いつも盛りだくさんの内容を提供し続けてくれるJaSST nanoには感謝しかないです!

*1:自動化されていれば天国で、リグレッションテストの大幅削減やバグ検出が容易になるといった話...

*2:後からふりかえるとこういった回り道をしていた、ディシジョンテーブルをしている最中にドメイン分析によるテスト設計を思いついた...