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こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
鈴木さんからの講演
日野自動車の鈴木祥多さんから、
といった中々厳しい制約条件の中で試行錯誤しながらプロダクトのリリースという共通のゴールに向かっていったチームの話を聞いていきました。
アジャイルコーチの紺野さんの基で、まずはアジャイル開発を始める準備をしてその後はチームビルディングを少しずつ進めていったものの、大きい壁にぶつかり、それでも挑戦し続けて最後は見事に完走しきるという、映画化できるような最高のストーリーで、POの鈴木さんやアジャイルコーチの紺野さん、そして開発者の皆さんに尊敬の気持ちで一杯になりました。
また、kiroさんや森さんを中心とした発表を聴いていた方々のコメントで参考になるものもすごく多く、こちらもよりセッションを楽しめる要素になっていました。
スクラムブルーやスプリント中止など、中々しんどいイベントもありながら、チームが成長して最後はゴールに向かっていく生々しい話を聴くことができて、大満足でした。
OST
keroさんと講演の感想戦
体育館裏でkeroさんからありがたいお話がありました。
- 1sprint目からオーバーコミットが起きているのはスクラムマスターあるいはアジャイルコーチが意地でも止めないといけないのでは?
- 最初はバックログ1個にして、スウォーミングの練習した方がいい。スプリント0ではスウォーミングして開発する練習をやった方がいい(一応今回のケースはやっていた。どちらかというとオーバーコミットが問題)
- 最初の段階で無駄なものを作ってプロダクトバックログを作り間違えていることにスプリントレビューで気が付くのが大事。逆に言えば、プロダクトバックログが絶対に間違っていない(=スプリントレビューしなくてもいい状態)のなら、スクラムの意味がない。
- 製造業の現場にPDCAを持ち込むのは危ない。Planしたんだからやれ、みたいな話にどうしてもなっちゃう。
- アンドンなのにレトロスペクティブで止まれていない。いきなりは引けないから定期的に止めるのが大事。それがレトロスペクティブ。
- レトロスペクティブでは過去のsprintを振り返っても意味がない。次のスプリントを如何にまともなものにするかを考える。
- 2回同じ穴に落ちちゃダメ。keroさんは自分と同じ穴に落ちている人をたくさん見ているから、ついついお説教したくなっちゃう。keroさんが落ちたことない穴に落ちた話をkeroさんは凄く聴きたい。
- 本当に経験がないなら2週間sprintよりも1週間sprint。早い段階で失敗。
- 複数を一気にやっても失敗するので一つ一つやる
- とりあえずバックログの数を半分にしよう
品質の話をしよう
最初はばくっと品質の話をしようという時間でしたが、講演をしてくれた鈴木さんが舵をとって品質に関する問題提起をしてくれました。
そこから、製造業で何かしらのものを量産する場合のQAと、アジャイルで作るような未知のソフトウェアのQAの違いについての話に展開していきました。
具体的には、何かしらのものを量産する場合のQA意識が抜けていないと、内部品質にこだわりがちになってしまうよね、ということで、未知のソフトウェアを作る時はまずは設計品質を測らないといけないから、部品やモジュールを一つ一つ見ていくのではなく、使われているのものをまずは見てみよう、という話が出てきました。(これをぎりぎり代替できているのがスプリントレビューということでした)
また、ユーザーの使われ方を実際にすべてみるのは現実問題として厳しいので、ロギングの仕組みを入れておいて、もし何か問題があったら、そのログを基に解析をするところまでセットでいれておくことが大切だというお話もありました。
全体を通した感想
製造業のリアルなチームの話が聴けたり、keroさんのありがたいお話を聴けたり、元気も学びもたくさんもらえる最高の会でした。
品質の話は最近の自分の活動とも大分リンクしている部分があったので、このタイミングでタイムリーな話を聴くことができたのはとってもよかったです!
トピックも会の雰囲気も製造業アジャイルらしさが全開で、最高の時間を過ごすことができました。