先日のスクフェス札幌の夜のOSTで、採用に関する話題が挙がっていました。
自分自身参考になる話が多かったとともに、皆さん悩まれている方も多いんだな、というのに今更ながら気が付いたので、自分が新卒採用で採用面接をする際に、学生にとっても自社にとっても幸せな採用ができるように工夫していることをメモとして書いておこうと思います。
コンテキスト
一口に新卒採用面接をしているといっても、コンテキストを明確にしておいた方が参考になる/ならないの判断がつきやすいと思うので、書ける範囲で書きます。
- エントリーシート&筆記試験を突破した人に対して面接をしている。
- 選考基準は抽象的な要素*1が3つ決まっており、この要素を満たしているかを面接で確認。3つの要素が全て満たせている場合のみ合格とする。
- 時間は60分。
- オンライン実施。
- 面接官は自分1人か2人で行う。
- 自分が合格を出せば最終面接に進む。NGを出せば今期の選考からは外れる。*2
自分がしている工夫
ペアで面接している時はフィードバックを必ずお互いにする
ペアで面接をする時は、威圧的に聞こえたりした場面がなかったかや、質問の意図が分かったか、話し方や表情に違和感を感じたりしなかったか、時間配分や聴く質問はどうすればよかったか...を面接後30分の時間でふりかえりします。
一人で実施する時も、質問内容は取っておいて、一人でふりかえりしたり、他の社員や人事の人にフィードバックをもらうようにしています。
面接で学生にする質問は社員にも必ず聞く
面接の質問は幾つか用意していますが、これは必ず一度は社員に聞いたものを使うようにしています。
社員と同じ答えである必要は勿論ありませんが、答えに辿り着くまでの過程や、根底にある価値観などが、どの程度社員と似ているかを確かめたいのと、社員によっても大きく意見が違う質問なのか?どれ位質問に答えるのに苦労するか?といった情報を収集する目的で行っています。
ただ、これはサンプルが偏り気味なので、普段全然関わりのない人達の意見もより取り入れていくことが今後必要だと考えています。
履歴書やこれまでの選考結果は前日までに読み込む
当たり前な気もしますが、履歴書やこれまでの選考結果は前日までに読み込み、当日どのような流れでどのような質問をぶつけるかのイメージは事前に持っておくようにしています。
見たい要素は冒頭で伝える
何を観点として見たいか(どういう要素が見られれば合格とできるか)分からない状態でコミュニケーションを取るとコミュニケーションコストが高いので、見たい要素を冒頭で明確にした上で面接するようにしています。
一方的に質問するのではなく質問を出して一緒に考える
現場(少なくとも自分が所属しているチーム)では、一人だけに問題を投げかけて考えてもらうことよりも、議論を通して課題に対する解像度を高めたり多種多様な観点で物事を捉えることの方が多いので、質問を出した後は、相手から答えが出るのを待つのではなく、一緒に言葉の定義を考えてみたり、冒頭で話した見たい観点をアピールするにはどのような構成にすると良いのか?というのを考えるようにしています。
フィードバックを適宜伝える
コミュニケーションを取る中で気になった点はフィードバックをなるべく早く学生に伝えるようにしています。
合否に限らず学生が自らの良い点・悪い点に面接を通して気が付いて欲しいというのもありますし、一度場に出すことでその後に引きずらないようにする狙い*3があります。