天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます

しいばさんと咳さんとみわさんの雑談を聴いてきた

しいばさんと咳さんとみわさんの雑談会がゲリラ的に開かれることになり、参加してきたので話のメモを書いておきます。

前置き

この雑談会の前置きがしいばさん咳さんみわさんからありました。

  • しいばさんのためにある会なのでしいばさんが分かればいい、と言うつもりで話す
  • 咳さんの話は刺激が強いので、もし自分たちのチームでやっていることが咳さんチームでやられていなくても落ち込まないで欲しい。素直に咳さんのチームはやっているんだな、と思って欲しい
  • 正しいXX、というのは嫌い
  • 学びには多分ならない。もしなる人がいたらラッキー
  • 咳さんのチームは20年間ずっと同じチームで同じプロダクトを作っている。ただ、同じプロダクトといってもクラウン(車)を作っている感じ。

考え方~おきもちとか楽しいとかどうでもいい~

しいばさんは仕事が楽しいこと、やりがいがあることを大切にしているので、そういったものをなぜ大切にしていないのか、という話をしてくれました。

咳さんは、仕事では自己実現を目指しておらず給料をもらうことの方が大切なので、チームメンバーの自己実現のために用意する仕事はないということでした。(~というテストを試してみたい、と言われても一秒でも早くバグを見つけて欲しいからやめて、となる)
例えばみわさんは、マインドマップにして自分が辿ってきた自分の脳内でぐちゃぐちゃしたものを外に出して整理をして書き出すことが好きだけど、仕事ではいいプロダクトを作ることに貢献しないのでやらないということでした。

ただ過集中してしまって自分が好きなことをやってしまう場面もあるので、そういう時に自分に厳しくできるようにするために、他人に厳しく接しているということです。

また、内なる美を侵すようなこと(ずるをする、問題を隠す...)をして嫌な気分になるのを避けていれば自然と楽しくなると思っているので、もっと楽しいことをしようとか楽しくしようという発想は持ってないと話していました。(ただし外から見ると楽しいことをしてそうに見えるらしい)
楽しさを追うと、人に言いたくないことを言うのをためらったり、理想のプログラマらしくふるまうのを諦めたりする気がするけど、「楽しいなんてどうでもいい。仕事だから」と思うことで乗り切れる。人に言うというよりも自分に向けていうことの方が多いのが、そのような発想に至っている理由とのことです。*1

考え方~無理をしない~

最近咳さんが気が付いたこととして、チーム全体が無理をしないという特徴を持っているということです。
咳さんが、アピールポイントを書く時に毎年のように「無理をしない」ということを書いている事実に加え、チームのみんなも「できません」と普通に言うし、「頑張りましょう」とか「頑張ります」と言うメンバーがいたら、「頑張らないで普通にやってください」と言葉で他メンバーから言われるということでした。

「評価には頑張りが寄与することも多いので頑張るという言葉が多く流れているような印象がある」としいばさんが聴いたところ、そもそも評価を成長とか数値で測ろうとする人には、「なんで数値が必要なの?」「どうやって測るの?」と理詰め的な感じで聴いていると次第に相手が諦めるということでした。
また、咳さんのチームを評価したいという人は、咳さんがその人を直接現場に呼びつけて、動くモノや実際にモノづくりをしている現場の人を見てもらうということでした*2

頑張っている風な立ち回りとかをして凄いチームのように見せるのは、ずるをしている感じがするし咳さんのチームはそういった立ち回りをするのがへたくそそうだからやる予定もないということでした。

使わない言葉~共有~

しいばさんはミスコミュニケーションしていない時に、「ミスコミュニケーションが起きているから共有しておこうよ」ということがあるそうです。
一方で、咳さんはもしそのようなミスコミュニケーションが出てきたら、ちょっとよく分かっていないから一緒に見よう、と話したり、共有の先にある未来(上手くいったときの姿)を話すことが多いので、共有しようという言葉が出てくることはないというお話でした。

やっていないこと~ふりかえり~

昔はやっていたことはありますが、問題が出てきたタイミングで話をする方がいいということでふりかえりするのをやめたというお話でした。
一度起きた問題はその起きたタイミングが賞味期限なので、賞味期限切れの状態で話すことにあまり価値を感じない(起きた問題を未来で話すと色々なイベントが出てくるので内容が薄まっちゃう感覚を持っている)ということで、問題が起きたその場でこういう風にこの後やろうね、とだけ話してその話を後で改めてふりかえりするということはしないそうです。

ただ、その場ではしにくい話がふりかえりという場だと出ることもあるよ、としいばさんが言ったところ、意外と面白そうだからふりかえりしてみようかな、と咳さんみわさんは話していました。

全体を通した感想

咳さんのお話はスクフェス大阪2021で初めて聞いたのですが、自分たちが普段当たり前だと思っていることが当たり前ではない世界線で仕事をされているので、話を聴いていて面白かったです!

また次回があることに期待して楽しみに待っています!

*1:ちなみに、咳さんの決め台詞的に思われている(?)「だって仕事でしょ」は会社ではあまり言わない

*2:実際に見てもらうとほとんどのひとが分かるということでした