午後からの参加になってしまい、大盛り上がりだったkeynoteを中心とした前半戦を聞き逃してしまった後悔はありますが、XP祭りに参加したので後半戦に参加した会の様子と感想を書いていこうと思います。
「問題ばかり! なのに問題解決なんも分からん!」 仕組みと働きでまるっと分かる問題解決!
https://confengine.com/conferences/xp2021/proposal/15808
森さんの最新作を聴いていきました。
300ページを超える資料を45分で話す発表ということで情報盛りだくさんでしたが、問題解決をするために、問題空間という考え方の紹介から始まり、難易度の高い問題とはどのような性質を持っていると言えるのか?問題解決の先に見えている世界について誤解しているのではないか?といったお話がありました。
最後はONYさん(起きていること、望んでいること、やってみること)とONEさん(起きていること、望んでいること、いい感じになりそうなこと)と一緒に問題解決をしましょうという森さんの3文字英語芸風wで終わるという流れでした。
日常的に自分たちが仕事で行っている問題解決という行為の解像度を上げつつ、最後は明日からできる一歩を提示してくれる、素晴らしいセッションでした。
ソフトウェア見積の公式
https://confengine.com/conferences/xp2021/proposal/15585
自分がちょうど見積する仕事を多く最近やっていたこともあって、伊藤さんのお話を聴きました。
見積もりに関する定跡を丁寧に解説してくれた上で、実際に伊藤さんが経験したプロジェクトのデータや進め方の様子を紹介してくれて、知識のいい整理ができる発表になりました。
理想的には~だけど、~という制約があったり~が起きることが多いので、現実解としては~しましょう、という形で実際の落としどころを紹介してくれたり、そもそも見積って何のためにやっているのものでどういう性質があるものか、という話をしてくれたのが個人的には特に良かったです。
XPの幾何学的構造
https://confengine.com/conferences/xp2021/proposal/15493/xp
ビブリオバトルとどちらを見るか悩みましたが、インタラクティブ性がよりありそうなきょんさんのセッションを見ることにしました。
XPとアレグザンダーの共通性や、タイトルの通りXPの幾何学的構造を考えた上で、XPに対しての提案をするということで、XPの価値・原則・プラクティスに対してミラーテストをしたりと、XPもアレグザンダーも大好きな自分にとって最高のセッションでした。
やっぱりXPのミラーテストが面白かったのと、XPから派生した話で、1on1がセミラティスになっていて面白いという考え方が、これまで全然考えたことのないものの見方だったので、新しい視点が自分の中に生まれて面白かったです。
また、途中からはトークのスピード、声の熱量、そして話に夢中になった結果、(Discordにきょんさんが反応してくれるという)インタラクティブ性が失われていく感じが最高でしたw
LT祭り
XP祭り名物と噂の、強制的に5分で銅鑼が鳴るLT会ということで、強制的に終わる発表がないかというのを楽しみにしていたのですが、強制的に銅鑼が鳴らされるセッションは一つもありませんでした
バリエーション豊かなLTが心地よいテンポで聴けて楽しかったですし、どのLTも発表者の皆さんが個性を存分に発揮されていて、超濃厚な60分間を過ごすことができました。
内容は勿論ですが、発表者の皆さんも、参加者の皆さんも楽しまれている様子が見れたのがとても良くて、最高でした。
全体を通した感想
後半戦からの参加になってしまいましたが、発表もLT会も存分に楽しむことができました。運営の皆さん、登壇者の皆さん、参加者の皆さん、どうもありがとうございました。
これまで参加してきたカンファレンスと比べても、参加人数も盛り上がりも凄くて、無料で参加できるカンファレンスだったというのが信じられないコンテンツでした。(これを20年間無料で続けているという所にXP感を勝手に感じましたw)
また来年も参加したいと思います!