今日はこちらの会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、connpassのイベントページから引用です。
JaSST(ソフトウェアテストシンポジウム)は東京を始めいくつかの地域で発表を募集していますが、なんだか審査もあるみたいだし、ちょっとハードルが高いという声を耳にします。そこで、誰でも気軽にトークできる小さな小さなJaSSTを始めてみることにしました。
名前は「JaSST nano」です。「こんな気軽でもJaSSTなの!?」という意味合いで名付けました。
1ヶ月に1度、19:00から1~2時間、オンラインで開催します。テーマはソフトウェアのテストやQA、品質に関することなら何でも構いません。レベルとか質とか関係ありません。話したい人が話したいだけ話す、という趣旨です。発表したい人は5分から90分まで好きな時間で申し込んでください。
過去のイベントの様子はこちら↓
会の様子
JIRA ticket bot 作ってみたの ~eri5さん
Slackメッセージを基にJIRAのチケット起票を自動化するbotの紹介がありました。
具体的には、
① Slackメッセージを取得して解析。SlackユーザのチャンネルIDとSlackユーザー名を取得。
② チャンネルID毎にラベルを設定(どのようなラベルを貼るかをyamlで定義しておき、このyamlからラベルを検索)
③ Slackユーザー名を基にJIRAアカウントを検索し、JIRAの担当者に記入。
④ ①~③の情報を基に、どのようなテストでこけたかを自動通知。
という仕組みを使用されているということでした。
自動化するための具体的な仕組みが聴けて、非常に参考になりました。
デュアルトラックアジャイルのQA事例なの ~いっちー(@RS_Dessin)さん
デュアルトラックアジャイルを実践する中で、QAとしてどのような価値を出していくためにどのような動きをしているのか、というお話がありました。
デュアルトラックアジャイル自体は単語を聴いたことがあるだけで、あまり実際にやられている方の話を聴くことがなかったので、実際にどのように動いているのかを聴くことができたのが、特に参考になりました。
困ったときは「使い方」と「使われ方」を試してほしいの ~とろ(@Ohsaka_Taro)さん
前回に引き続き、とろさんから発表がありました。*1
使い方を考えることで、正常系だったり対象機能の仕様を理解することに繋がりますし、使われ方を考えることで、異常系だったり対象機能でまだ定義されていない仕様(被機能要件など)を知ることができるというお話でした。
後者の、使われ方を考える部分は、特に大事だなあと思いながら聴いていました。
初級自動化エンジニアが考える自動テストのためのテストケース加工 ~しろ(@shiro202107)さん
テストケース自動化の理想*2と現実*3が違うという前提の基で、今回は現実に寄り添った発表をしてくださいました。
現実に寄り添った発表ということもあって、テストケース統合時の注意点や、実装方法をどこまで意識するのか...具体的ですぐに使えるコツの発表があったのがよかったです。
転職前後のQAのおしごとの違い ~すみす (@smith703)さん
これまでと毛色が違う、すみすさんが「なぜ転職を考えたのか」という発表を聴くことができました。
これまで自分が聞いた話(特に世間一般で聴く転職理由の話)と比較すると、レアケースな転職理由だったので*4、発表に聞き入っていました。
自己分析を丁寧かつ的確にされている印象をすごく受けて、尊敬の気持ちが強く生まれると共に、自分自身も刺激を受けました。
レビューってなんなの ~ブロッコリー(@nihonbuson)さん
レビューにまつわる誤解を5つ紹介してくれました。(レビューもテストである、レビューは声が大きい人, 職位が高い人の言うことを聞くもの、知識がないと発言できない、QAはインプットを得るために設計レビューに参加する、レビューでは欠陥を指摘することがで唯一の目的である)
ブロッコリーさんらしく分かりやすい発表で、誤解が起こる場面や発生する問題が頭の中で綺麗にイメージすることができました。
特に、レビューが学習として活用できるというのは、言われてみればその通りなのですが、自分を含めてチームでは中々浸透していない考え方だったので、考えを改めるきっかけになりました。
全体を通した感想
今回も多種多様な発表が盛りだくさんで、ゆったりと楽しむことができました。
自分が最初に申し込んだ時は4つの発表だけがエントリーされていたのですが、2つ面白い発表が追加されえていて、参加者もめちゃくちゃ増えており、改めて魅力的で今後も参加したいなあと思えるイベントでした。