こちらの本を読んだので、今日は読んだ感想を書いていこうと思います。
本の概要
大企業や国家プロジェクトに採用されたTOCメソッドを個人に応用!
オールカラーで、「思考プロセス」が問題の「見える化」、そして解決へと導きます。
TOCの思考プロセスは、ひとことでいうと「問題の見える化」です。問題の見える化によって、問題が整理され、ゴールからさかのぼることで解決策の具体的なプロセスが自動的に決定されていくのです。
本書はそうした点をふまえて、個人としてのあらゆる「問題」を解決させるためのスキルとしてTOCを応用。「仕事力」を向上させるだけでなく、たとえば「ダイエットに成功する」などのプライベートな目標達成にも役立つメソッドを紹介します。
多くのプロジェクトを管理しなくてはならないが混乱している現場責任者、「仕事が多すぎる!」と泣きながら徹夜する30代半ばくらいまでのビジネスマンなど、問題をかかえる誰でもが気軽に使えるようになる、シンプルかつエッセンスのつまったビジネス書です
本で印象的だったこと
問題の定義
問題とは何か?と問われたら、本書を読むまでの自分であれば、「ありたい姿と現実の姿に存在する差分」と答えていたと思いますが、本書で定義されている、「二者間のジレンマや葛藤」という定義の方が、問題を解決するためにより前に進める定義だと感じたので、今後悩んでしまった時は、問題を本書の定義にしたがって具体化してみようと思いました。(自分が当初考えていた定義だと、ありたい姿がそもそもどんな姿かを定義するのが難しい...)
本を読みつつ、TOCプロセスを手を動かして体験できる
本書では、「自分にとって価値ある生活を送る」というテーマを解きたい問題と仮置きして、実際に手を動かしながら、TOC思考プロセスで解決していきます。
実際に筆者も具体的な例を挙げてくれて、その具体例を基に図や文章での説明をしてくれるので、同じ問題を筆者と一緒の手順で解くことができます。
そのため、本書を読み終えると、「自分にとって価値ある生活を送る」というゴールに対して、自分自身かなり納得がいくような回答を出すことができました。
人間のこころの働きについて
自分自身、時と場合によって矛盾する想いを持つことがあって*1、その状況をふりかえる度に自分自身がなんなのか良く分からなくなっていました。
しかし、どれも自分自身であるということが本書で分かり、安易にどちらが自分なのかと考えていた思考を改めるきっかけとすることができました。
思考を深める質問
本書で挙げられていた、自分自身の思考を深めたり、仮説の精度を確かめる質問が非常に参考になりました。
特に、実体が存在しているかの確認をする質問(これって本当に存在していますか?)や、原因と結果が逆転していないかを確認する質問(原因は結果よりも時間軸で先行していますか?)は、問いかけてみると、自分自身が間違った考え方をしていることに気が付くことが多かったので、今後も積極的に使っていこうと思いました。
全体を通しての感想
コンパクトで図も多いので、半日くらいでさらっと読める本かと思いましたが、本に書かれている通りワークを実際にやりながら読んでいくと、思いの外読み切るのに時間がかかりました笑(3日くらいかかりました)
ただ、説明は非常に分かりやすく、TOC思考プロセスを実際に手で動かしながら体験することができたのも良かったです。
本にかかれている例題以外でも、自分自身が困っているものを幾つか挙げてみて、もう一度頭から本に書かれているステップにしたがってTOC思考プロセスを繰り返し練習していきたいな、と思いました。
*1:具体的な指示は出さないで、もっと自由に考えさせてほしいVSもっと具体的に指示を出してほしい