今日はこちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
以下、Connpassのイベントページ欄から引用です。
社会人大学時代に、大阪医科薬科大学 川端先生のストレスマネジメントの講義がとても面白くてわかりやすく、
実践的で、自身の役に立ったことから、ストレスフルな生活をされている方々にも役立つのでは?と考え、
Teamsでお話を頂けるようお願いしました。近年、心理学の分野では、個人の強みや長所を研究するポジティブ心理学が注目されるようになり、
こころの回復力(レジリエンス)がストレスマネジメントにおいて重要な役割を果たすことが
報告されるようになっています。ストレスマネジメントには、問題に向き合う方法とメンタル不調を遠ざける生活習慣作りの方法が
ありますが、情報システム関連業務に従事する方は、様々な理由で会社や社員から理解が得られにくい
こともあるため、上述のような生活習慣作りを意識的に行うことが特に重要と思われます。
このたび、大阪医科薬科大学の川端先生をお招きすることで、ストレスに関して心身両面からの理解を図り、
「避けず、息まず、考え込まず」というキーワードを用い、こころの回復力が発揮されやすい対処法や
生活習慣について理解を深める機会にして下さい。
会の様子
事前アンケートの結果発表
事前に参加者で回答していた、ストレスに関するアンケートの結果について発表がありました。
皆さんがどのような場面でストレスを感じるか、今日どんな内容を今後話していくかなど、興味深いデータやお話が印象的でした。
川端先生の講演
川端先生から講演をしていただきました。印象的だったことを以下に挙げていきます。
人生を健康で豊かにするのは良い人間関係
人生を健康で豊かにするために必要なものとして、お金や名声は実はあまり関係なく、良い人間関係だけが挙げられていたという研究結果が紹介されていました。(なんと75年間も研究していたそうです...!)
数十年がかりの研究で、唯一人間関係だけが人生を豊かにするために必要なものとして挙げられたというのは、心理的安全性の話を思い出しました。
工業社会型から知識社会型へ
21世紀に入り、工業社会型から知識社会型に移り、ここでさらに感情労働も求められるようになってきたという話がありました。
感情労働という単語は初耳だったのですが、面白い概念で、日常的に仕事で感情を抑え込んでいる場合は、趣味で意図的に感情的になるようなものを選んだりすると良いのかも、と思いました。
ネガティブ感情を味わう
常にポジティブでいる重要性やネガティブな感情を悪者にする風潮も存在しますが、川端先生はポジティブでいることを常に意識するよりも、不快情動耐性がどれ位あるかが大切だという話をしてくれました。
不快な感情にも意味があり、これらは我慢するのではなくて味わい尽くすことで不快な感情も自分自身に見方をしてくれるというお話でした。
自分自身も、何かネガティブなことがあった時、感情を味わうのではなくて、反射的にポジティブに考えることも良くありますが、ネガティブな感情を味わいきることを今後は意識し続けていきたいと思いました。
反芻思考を止め、現実を見る
不安だったりストレスを感じるとどうしても反芻してしまいますが、まず現実を見ることが重要だという話がありました。
現実を見ると起こるはずがないことで悩んでいたり、現実を悲観的に観察し過ぎてしまうことはよくあるので、自分の思考の癖を掴み、現実をなるべくバイアス抜きで捉えられるように努力したいと思いました。
全体を通した感想
ワークが数多くありましたが、実際にストレスを低減させることを実感できたものや、やってみて自分自身のことをより深く知れるものなどなど、どのワークも楽しくて有意義なものでした。
特にクルーザー論のワークは、自分自身の価値観に合わない人を異常に悪く評価してしまう*1というのが分かって楽しかったです。自分の価値感が短時間で変わることを実感できたのも面白かったです。
川端先生の穏やかで聴いていて心地よい話調も印象的で、リラックスして聞くことができました。
*1:自分自身の価値観に合わない人を評価している人の意見を見ると、確かにそんなに間違った行動をしていないかも?、と思ってきました