昨日の記事に記載したように、TOCの学び方について森さんから教えてもらったので、主に自分用に、昨日の記事よりも詳しく整理してみたいと思います。
前提
TOCを学ぶ意義は多岐にわたるということですが、自分は組織のエンジニアリングや組織開発をする前提で学ぼうと考えています。
そのため、以下に記載する話はこの前提の下で受けた話になります。
本で学ぶ
本で言うと、TOCの権威とも言えるゴールドラット博士の以下2冊を自分は読んだのですが、
これの他にも村上悟さんの以下の本がお勧めだということです。
村上さんの研修で聴ける話が7~8割くらい書かれているということです。
ただし、本当に力をつけるためには、TOCを適切に使っている方からのフィードバックが必要不可欠なので、本から学ぶという方法にはどうしても限界があるということでした。
人から学ぶ
アジャイル界隈だと、amameciさんやkawagoiさんが実践されている(もしくは実践されていた)ということですが、実践しているメンバーの人数は少なく、中々人から学ぶのは難しいようです。
ただ、何かあった場合には森さんも相談に乗って下さるということで、心強さしかありません。
コミュニティから学ぶ
TOCfE
ザ・ゴールを読んでTOCに入門した位のレベルの人は、次のステップとして本コミュニティが選択肢としてあるということです。
ただ、教育分野が主なターゲットになっているので、自分のような組織開発に対してTOCの考え方を使ってみたいという人は、このコミュニティで学んだ内容にもう一歩付け加える必要があるということです。
日本TOC推進協議会
本家とも言えるTOCのコミュニティです。こちらはやはりTOCの権威の方々が揃っていらっしゃるということで、トップクラスに質としては高いようです。
ただ、大企業の役員クラスの方々や、とんでもない成果を上げてきた方々が運営しているということもあり、初心者に優しいコミュニティかと言われると微妙かもしれないということでした。(専門用語がばんばん飛び交ったり、入門からは程遠い次元の内容について議論が繰り広げられるとのこと)
TOC思考プロセスで陥りがちな落とし穴
TOCのCLRで、意味の明瞭性が担保されているか、実際が存在しているか(指をさせる対象が問題となっているか)の2点の難度が非常に高いということです。
問題に対して指を指せるかや、自分自身の解釈が混じっていないか、解決策の裏返しになっていないか、といったことに気を付ける必要があるとのことでした。
これを意識できていないと、現状構造ツリーを作る際に大きな会議室の壁が全て埋まってしまったり、前に進むことができない問題が幾つも出てくるといった良くない兆候が出てくるようです。
思考のトレーニング
「やったこと、おこったこと、わかったこと」という順でふりかえりをしてみたり、*1なんのためにするのか?(目的)→何をするのか?(行動)→行動することによって目的を達成できる、といったように考える訓練をすると良いということでした。
*1:この時はやったことを全て出す→起こったことを全て出す→わかったことを全て出す、という順でやるのではなく、やったことに対して起こったことを考えて、その後に分かったことを出すというのを複数やるのがコツだということです