プロダクトマネジメント大全の読書会の最終回に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。
会の概要
会のタイトル通り、森雄哉さんが書いた「プロダクトマネジメント大全」を全員で読んできて、気になった内容を議論していこうという会です。
第一回第二回とやってきて、今日が最終回でした。過去の会の様子を書いた記事を以下に貼っておきます。
会で学んだこと
顧客が当事者意識を持つようなストーリーとは?
川鯉さんから、プロダクトマネジメント大全で言われているストーリーは、"物語説得"なのかもというキーワードをもらいました。その上で、
- 物語説得が効きやすい人効きにくい人(情動強度尺度の話)
- ネガティブな物語説得が効きやすいけどポジティブな物語説得が効きにくい、ということもある
- 物語説得が効果的になるメカニズム
- 物語説得を効果的にするためのコツ
...を聴くことができました。
また、森さんがストーリー形式で話す時の具体例を川鯉さんから伺ったのですが、これもなるほどと思う例でした。*1
元々、ストーリーで話すと何で当事者意識があるんだろう?という疑問や、効果的なストーリーって何だろう?という疑問があって自分が挙げた議題だったので、疑問が大分解消されて良かったです。
顧客よりも顧客の悩みに詳しくなるには?
最初は、プロダクトマネジメント大全に書かれているヒアリングの効果をどうすると上手く上げられるか?という話からスタートしていきました。
その後、ヒアリングを一方的に顧客にするのではなくて、問題に対して顧客と一緒に向き合っていく姿勢が大切だよね、という話になりました。
今回読んでくる予定だったページの範囲とは外れていましたが、本書であったように、組織全体であれば誰もが問題解決される状態(越境して協力できる状態)が如何に素晴らしい状態か、という話もできました。
また、森さんからは、「難易度は高いけれども、TOCの思考プロセスを顧客の立場で行うと、顧客よりも顧客の悩みに詳しくなることが多い」という話をしてもらいました。
会全体を通した感想
「プロダクトマネジメント大全」は具体例も参考文献も豊富で、説明も分かりやすくて、全体を通してすっと頭に入ってくる本で、読んでいて学びが多かったです。
自分はプロダクトマネジメント大全が、プロダクトマネジメントに関して読んだ最初の本でしたが、最初の本が本書で良かったな、と思いました!
一方で、本の内容を一度読んで、「勉強になった!」で終わりにするのではなく、本に多数記載されているワークを一個一個こなして、プロダクトのことや組織のこと、顧客のことを高い解像度で考えられるようにしていきたいです。
勉強会自体も、作者の森さんや川鯉さんを中心とした方々から本の内容から更に踏み込んだ話を多数聞けたり、解釈をお互いに確かめられたり議論することができたりして、とっても有意義な時間になりました!