天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

fukabori.fm#46を聴いて

fukabori.fm

ギルドワークスの中村洋さんがアジャイルコーチについて話している、fukabori.fm#46について感想を書いていこうと思います。

印象的だった箇所

アジャイルコーチは通りすがって見て「こうなんじゃない?」って言う人

アジャイルコーチは答えを教える人ではないし正解を持っている人ではない」というのは良く聴く話ですが、「通りすがって「こうなんちゃう?」と言うだけの人」という表現は洋さんらしい表現で、印象に残りました。
前後の話から、「強制していたり誘導していたりしている訳でないけど、無責任には思えないような話をいつも現場でしてくれるんだろうなあ」と勝手に想像しましたが、自分自身もこのような話ができるようになるために、今回のPodcastで聴いた話を活かしていきたいです。

まずはTo Beを一緒に具体化する

進みたい方向性や理想とする姿は、個人によって意外とずれがあることも多いので、自分の理想を当たり前に考えたりはせずに、まず話し合ってみるというのが本当に大切であることを再認知しました。
進みたい方向性や理想とする姿を話し合う中で、全員が共通して良い(少なくとも悪くはない)と思っていることを探せると、チームの結束は一気に深まるんだろうな、と感じました。

大変だからこそ取り組む

ある部分について問題提起をすると、「それは大変だから他の問題をまずはやりませんか?」となることがあり、洋さん的には違和感を感じる、という話がありました。
「大変だから後回しにしましょう」という話を誰かがするということは自分の現場ではないものの、大変そうな仕事が何となく後回しになってしまっている状況は、いろんな場面で良く遭遇するので、身が引き締まる思いで話を聴いていました。

文化や構造を注意深く観察する

問題を起こしているように見える人*1に注目するのではなくて、問題を起こしている構造や文化*2に洋さんは注目しているという話がありました。
最近は、問題の構造と問題の構造が作られた過程に注目できるように、自分も少しずつなってきたのですが、何か問題が起こると、責任が部門や人に押し付けられる場面は多く、そうなるとほぼ間違いなく上手くいかない実感があるので、改めて問題が起きる構造や構造が作られる過程に注目したいな、と思いました。

全体を通した感想

このブログでも何回か書いている通り、中村洋さんには、スクラム札幌でコーチーズクリニックをしてもらって*3、それ以降、講演内容やスライドを参考にさせてもらっているのですが、今回もまた参考になる内容でした。
話を聴いていて、チームや組織を支援するアジャイルコーチって素敵な職業だよなあ、というのを改めて感じました。
今後もっと勉強してもっと経験を積んでもっと考えて、自分も人を支援するような存在になりたいです。

*1:例えば経営者やマネージャーなど

*2:トップの発言意図や会社の文化が歪んで捉えられていないか?

*3:アドバイスではチームや組織を良い方向に進めるヒントを大分もらうことができて、今も生きています!