JSTQB Foundation シラバスと、JSTQB Foundationの教科書(第4版)を読んだので、学んだことをふりかえりしていこうと思います。
JSTQB Foundationの教科書(第4版)
http://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_Version2018V31.J02.pdf
学んだ内容のふりかえり
テストに関する知識が体系的に整理された
「テストの勉強をする」という超粗い解像度からのスタートだったのですが、シラバスを通してテスト関連の知識が体系的に整理され、テストで考えるべきことは何があって、それは業務のどういう場面で使うのか?が大体掴めました。
業務でテストを実践していくにあたって困った時に、シラバスのどの項目を見ると良いのかインデックスを貼ることができました。
静的テスト
テスト対象を実行しなくても、テストすることは可能であること(=静的テストの存在)を改めて認知し、動的テストとの違いや静的テストの目的&技法を理解することができました。静的テストの項目を一通り読んで、テストで欠陥の作り込みを防ぐという文脈だと、静的テストの重要性は増すんじゃないかと感じました。
今までの自分は動的テストに傾倒し過ぎていて、静的テスト(特にレビュー)については、シラバスに書かれているような目的意識が希薄になっていたことに気が付いたので、まずは日頃やっているレビューから、何を目的にしていて誰がどんな役割を持ってレビューに携わるのか、明確にしていきたいと感じました。
継続的にテストしていくイメージがついた
静的テストやテストレベル、テストタイプ...の理解を通して、後工程でテストを回していくのではなく、継続的にテストを進めていくイメージができました。
継続的テストモデルはこれまで見たことがありましたが、各プロセスでどんなテストをどんな狙いでやるのか分かったのが良かったです。
テストに対する誤った理解や自身のステレオタイプが一部壊せた
コンポーネントテストで性能テストをはじめとした非機能テストを実践することも可能だったり、受入テストはユーザーが必ずしもする訳ではないこと等々、テストに対して誤った理解をしていた部分を正すことができました。
多種多様なテスト支援ツール
テスト支援ツールは現場で殆ど使ったことがなかったのですが、本やシラバスを通して多種多様なテスト支援ツールが存在し、それぞれのツールがどのような課題を解決するのか分かって良かったです。
ただ、ツールの詳細についてはまだ殆ど理解できていないので、ここは今後理解を深めていく必要があります。
読んでみた感想
仕事が少し大変だったり、他の勉強をしていたこともありましたが、読み終えるまでに3週間弱の時間がかかり、思ったより遥かに読むのが大変でした。原因としては、以下の点が挙げられるのかな、と思っています。
- 誤った理解やステレオタイプが数多く存在していた
- 基本用語を正確に理解する時間を最初にもっと割くべきだった(聞いたことがあって何となく読み飛ばした用語が後々出てきて、用語定義が正確じゃないせいで理解が遅くなる場面が何回もあった)
- 内容の抽象度が高いので、現場の実践と紐づけて理解するのに時間がかかった
色々と学びを深めたり自分の誤った理解を正していく過程で、テストの奥深さや考えるべきことの多さは身に沁みて感じることができましたし、もっとテストのことを学びたいという気持ちになれたので良かったです。
「テスト初心者はとりあえずJSTQBのシラバスを読んでおけ」と言われている所以を実感できました。
TODO(自分用メモ)
Foundation Level Extension シラバス アジャイルテスト担当者の精読
「Foundation Level Extension シラバス アジャイルテスト担当者」がまだ流し読みしかしていないので、精読します。
http://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation-AgileExt_Version2014.J01.pdf
JSTQBのシラバスは繰り返し読む
繰り返し読むことで新しい発見がありそうなので、また日を開けて読んでみます。
今回一通りの項目についてインデックスを貼ることはできたので、業務でテストする時に、関連ある部分についてシラバスを読むことで、抽象的な記載に留まっていた箇所が具体的にどういうことを示したかったのか等、理解が深まりそうです。