天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

「読書会 プロダクトマネジメント大全 第二回」に参加してきた

connpass.com

前回*1に引き続き、プロダクトマネジメント大全の読書会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

booth.pm

の本を読んでいく読書会です。
形式としては、事前に決められていた章を読んできて、読んできた内容で気になった部分を各自が挙げて、気になった内容をディスカッションしてきました。(OST形式で実施していきました)
話し合ったテーマは以下の通りです。

  • 広告を用いずに製品を買ってもらうためには
  • どうすればエンジニアがマーケティングへ関われるのか
  • 「誰もが問題解決できる場を作る」という章を読んで、責任範囲が曖昧になってしまわないか不安になったのですが、皆さんの意見聴きたいです
  • 受け入れやすさは顧客によって変わる

会の様子

自分が参加した2つのテーマについて、様子を書いていこうと思います。

「誰もが問題解決できる場を作る」という章を読んで、責任範囲が曖昧になってしまわないか不安になったのですが、皆さんの意見聴きたいです

自分が出したテーマだったのですが、森さんと山田さんに来ていただけて、本の解釈を超えた多数の学びを30分で得ることができて大満足でした。この30分だけでも勉強会に参加できてよかったなあと思いました。
学んだ内容は以下に箇条書きでまとめていきます。

  • 責任を0 or 1で考えなくても良い。デリゲーショーン・ポーカーの考え方を使えると選択肢が広がるかも
  • プロダクトマネジメント大全の文脈で言われている問題解決は、アドバイスや伴走よりも強いイメージを込めて書いている(その人が仕事を巻き取って問題解決するイメージ)
  • 若い組織と年老いた組織で、発生する問題は違う。若い組織は誰もが問題解決できると問題の奪い合いが起こる。年老いた組織では責任範囲を決めた後、「私はここまでしか責任がないから、これ以上は関与しません」ということが起こる。プロダクトマネジメント大全の上巻では、どちらかというと年老いた組織をイメージして書いていた
  • 誰もが問題解決できる場を作ることは、know whoの効果がある。(問題に対して全員が向かうことで、思わぬ人に思わぬ問題解決能力があることが判明したりする)プロダクトマネジメントでは、多数の秩序が異なる知識を組み合わせて問題に立ち向かうことが求められるので、誰でも問題解決できる場を作るのは有利に働く。
  • アドバイスはノイズになる可能性もあるので注意。例えば上の立場の方からアドバイスをもらい、アドバイスを無碍にしてはいけないと思った結果、アドバイスを受けた人が混乱してしまう。(アドバイスをするスキルも、アドバイスを受ける側のスキルも必要になる)
  • プロダクトマネジメント大全では、制御化を一つのキーワードにしている。自分の能力を高めることで、自分の力で制御できる問題をそれぞれ高めていこうという提案をしている。

どうすればエンジニアがマーケティングへ関われるのか

日立の髭そり機の話をきっかけに、誰もが知る大手会社でもマーケティングに苦労している現状の話を導入で話しました。
その後、タイトルにある通り、エンジニアがどうやってマーケティングを学んでいくかということについて、議論をしました。
森さんからは、エンジニアがマーケティングに関わっている例として、ゼロックスパロアルト研究所, ゴアアソシエイツの事例を教えてもらうことができました。

感想

今回も著者の森さんがイベントに来てくれて、多数の解説をもらえて楽しかったです。
自分は、プロダクトマネジメントの中でも特に組織の話に興味があったのですが、今後勉強するための参考資料や考えるヒント等を色々いただけて満足しました。
次回がおそらく最終回ということで寂しい気持ちもありますが、まだまだ読みたい本も溜まっているので、次の読書会企画も楽しみにしています!