天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

2020年のふりかえり~上半期をふりかえる~

早いもので2020年も残り10日を切りました。
今週から年末にかけて、2020年にあったことを個人的にふりかえる予定でしたが、折角アウトプット目的でブログを最近始めたので、ふりかえりもアウトプットしていこうと思いました。
なので、今日から暫くは記事でふりかえりしていこうと思います。


※12/25には以下のAdvent Calendarに投稿する予定です。

adventar.org

 

以下、常体で1月~6月まであった出来事をふりかえっていきます。

1月

自身が所属するチームが炎上する。何とかリカバリーしようと、自分も含めメンバー全員で奮起する。
自身はアドレナリンが出ていて、「何とかこの危機を乗り越えるぞ!」と熱くなっていた一方で、メンバーが日に日に疲弊している様子を感じていた。
メンバーが疲弊している姿を見て、自分が頑張ってメンバーの負担を減らそうと考え、土日も毎日仕事をしたり、仕事のことを考えて過ごしていた。
当時はチームの危機を救っていると思っていたが、改めてふりかえるとチームをぶち壊していたと思う。(自分が土日も含めて頑張ることで危機感を煽り、メンバーにプレッシャーを与えていた気がする)

2月

複数メンバーから「正直しんどい」という話を聞く。上長の人に相談することを提案したが、「上長には絶対言わないで欲しい」と言われて強い違和感を覚える。(悩んだ末、結局言わなかった)
ここでメンバーが自分に正直に話をしてくれたことが、今後の自分の行動を大きく変えることになる。正直に話してくれたメンバーには心から感謝している。(そしてもっと前に助けることができなかったことを、自分の人生で最も悔やんでいる)
しんどい状態なのになんで上長に言えないんだろうか、ということを考えていく内に、心理的安全性という概念に辿り着く。
自分のチームというより、組織全体*1心理的安全性が極めて低い状態にある気がして、役員の方に自分の言葉でその話を伝える。*2

3月

炎上が収まったところで、潜在バグが顕在化し、障害が多発する。
障害を経験したことがこれまで殆どなかった&チームリーダーが急に変わったので、チームが完全にカオス状態になる。
コロナが急速に広がっていた時期でもあり、変化が多すぎて何が起きていたか正直あまり覚えていない。*3

4月

メンバーが体調不良になり退職し、チームが解体される。自分+自分と関わりが薄めな他PJのPMで仕事を進めることになる。
孤独感を強く感じたし、モチベーションも著しく下がってしまった一方で、自分はチームで何かをやることが好きなんだな、ということを自覚する。(今まで当たり前のようにチームで仕事をしていて一人で仕事するということがなかった)
チームで何かをやることが好きだということを自覚できると、次第に前向きな行動が取れるようになってきた。
チームで仕事する機会が復活した時に備えようとチーム関連のことを調べ出し、アジャイル開発に出会う。*4
次来るチームは絶対に良いチームにしたい、という漠然とした想いからアジャイル開発の勉強を少しずつ始める。

5月

GW明けにチームが再結成される。
また、スクラムを複数年経験していて、CSMの資格や多数のスクラム外部研修を受けていた方がチームに加入する。この方との出会いが、自分にとって大きな転機となる。
仕事では論理的で淡々と問題を解決していくし、自分が今まで見てきた中で断トツのプログラミングスキルを持っている人だが、1on1で話をすると奥には熱い気持ちや強い信念を感じる方だった。また、年次はかなり離れているが、自分と真正面から向き合ってくれた。*5
ただ、当時の自分には知識がなさ過ぎる&考え方が違いすぎるせいで、話はさっぱり理解ができなかった。何とか追いつきたいと思ったが、どうやったら追いつけるのかはさっぱり分からなかった。

6月

スクラムを本格的に回しだす。
解散したチームでも少しスクラムのような進め方をしていた部分はあった*6が、ふりかえりに対する考え方が全然違っていたりして、*7一つ一つのスクラムイベントに対する見方が全く変わった。スクラムに興味を持ち、色々勉強をしだす。
スクラムを勉強する過程で、TDDやオブジェクト指向といった技術的な話や組織論、コミュニケーションの話に興味を持つようになり、いきなり視野が広がって、無我夢中で勉強を始める。*8

上半期をふりかえっての感想

人生でもトップクラスのしんどさでしたが、自分がチーム開発を好んでいることが認知できたり、勇気を持って行動を起こせば何かが変わることを実感したり、間違いなく大きな転機となる時期でした。
また、当時は言語化できていなかったもやもやした感情が、時間をおいてからふりかえりすることで言語化されて、気分がすっきりしました。
同じ自分なのに、全然違う価値観を持っていたり全然違うことで悩んでいて、面白かったです。
ふりかえりをアウトプットすると思ったより時間がかかってしまいましたが、一人でふりかえる時は「何となく嫌な気持ちだったなあ」くらいでスルーしちゃう部分をふりかえることができたのも良かったです。

*1:現職は階層構造(4階層くらい)になっている。ここで心理的安全性が低いと話しているのは、階層の一番下位レベルに位置する組織なので、会社のことを指しているわけではない

*2:役員の方はすぐに対策を取ってくれた。現在進行形で組織全体への働きかけを進めてくれいて、感謝しかない

*3:OutlookやSlackを今見ても、何をどんな気持ちでしていたか思い出せないので、自分自身完全にパニックになっていたんだと思う

*4:存在自体は前から知っていたが、「難易度が高いので体制を十分に整えないと失敗する」「あくまでも手法に過ぎないのであんまり拘る必要はない」といったマイナスな話をどこからか聞いていて、全く興味を持てていなかった

*5:全部過去形になっているが、現在進行形で一緒に仕事をしていて、日々学びを得ている

*6:ふりかえりをしたり、2週間ごとに計画を立てて毎日進捗を確認していた

*7:解散したチームでは出てきた問題をたくさん出して、出てきた問題をできる限り解決しようとするふりかえりをしていた

*8:3年間エンジニアとして何をやってきたんだろうという気持ちもあるが、20代半ばで視野を広げることができてよかったという気持ちの方が強い