天の月

ソフトウェア開発をしていく上での悩み, 考えたこと, 学びを書いてきます(たまに関係ない雑記も)

(オンライン読書会) 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指してに参加してきた

educational-psychology.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指しての読書会をしていくイベントです。

進行は知識構成型ジグソー法をもとにしていく形で、今回は1章-3章を見ていきました。(自分はジグソー活動からの参加でした)

ジグソー活動

ジグソー活動で話した内容のうち、本に書かれている内容のサマリにならない部分で話が出ていたことを記載していきます。

一斉指導と個別指導の大変さの違い

一斉指導だと、進度が遅い生徒にフォーカスが当たるけれど、個別指導だと逆に進度が速い生徒にフォーカスが当たる(その生徒が満足する学びを提供できるようにがんがん燃料投下をする必要がある)という話がありました。

どちらも大変ではあるけれど、先生側の視点だと燃料投下をガンガンしていくほうが、「学生にこれを教えるのは難しいよなあ...」と諦めていたような話をガンガンできて楽しいというお話が聞けました。

学習のモチベーションは大学生になっても変わらない?

本書は小学生や幼稚園の事例が多く出ており、その世代はまだなんでも学ぶことが楽しい時代だけれど、大学生とかになってくるとこれまでの教育の積み重ねなどで学習のモチベーションが大きく低下して学習が嫌いだったりする人もいないのかな?という話を聴いていきました。

大学生だと、たしかに単位を取ることが目的になっているような人はいるけれども、課題中心の授業にすると、課題をこなすために独習して新しいことができる楽しさを覚えたりする人もいるので、仕掛け次第な部分があるというお話でした。

学びのプロセスとゲームの類似性

最初に簡単なことを学んで後々の難しい課題に活かすというスキームは、ゲームとも似ているよね、という話を聴いていきました。

イエナプラン

「個別最適な学び」と「協働的な学び」を完全に実践している例として、長野県の大日向小学校が実践しているイエナプランの話がありました。

president.jp

独習すると話をしたくなる?

独習すると徐々に自分で学んでいたことを他の人に話し合いたくなるという事例や場外乱闘の話があったのですが、これって場外乱闘ができる土台や独習後に話をしたくなるような環境づくりのほうが(本には書いていないけれど)大事なのではないか?という話がありました。

また、場外乱闘はお互いに学んだことをシェアすると場外乱闘が起きやすくなるという話はありますが、これも同じように仕掛けづくりが重要だという話が出ていました。

クロストーク

単元VS単位

単位よりも単元だという話があったけれど、単元だとどういうメリットがあるのか本の記述だけだと今ひとつわからなかったという話が出ていました。

見取り図を見せてもらったほうが勉強しやすいという人と、見取り図をいきなり見せられるとどこから初めていいのかがわからずに困惑するという人がいるので、そういったときに単元のメリットが出てくるのでは?という話がありました。

会社で適用する際のハードル

会社で適用する際には以下のようなハードルがあり、乗り越えていく必要があるよね、という話がありました。

  • 理解や進度が速い人に理解や進度が低い人をどうやって合わせるのか?
  • 分からないことや苦手なことを「分からない」「苦手だ」と言えるかどうかの環境づくりが難しい
  • 教えるばかりの人が、自分をもっと評価してほしいと思うようになる

大学での「個別最適な学び」と「協働的な学び」を取り入れる工夫

課題を進めるときに、意図的にレビュワーを学生にしてもらって、レビュワーの学生がレビュイーの学生がわかったと思えるまで教えるというフェーズを挟むようにしているという話が出ていました。

全体を通した感想

途中参加ということもあったとは思いますが、びっくりするくらいあっという間で驚きました。

Chiemi先生が参加してくれていたお陰で、現場で実装する際のハードルやハードルを超えるために実際にしている工夫の話が色々と聞けたのがよかったです。

RSGT2024のふりかえり

ようやくですが、RSGTのふりかえりブログを書いてみます。*1

色々な人とたくさんギャザリングした

個人的に何よりも楽しみにしていたギャザリングがたくさんできました。

昨年までは、行き当たりばったりで、会った人と話して会った人とご飯にいって、という感じだったのですが、今年はそうではなく、はじめましての人/お互いに顔見知りだけど話したことはない人/何回かしっかり話したことはある人/いろいろなところでしょっちゅう話をしている人...色々な関係性の人とバランスよく話ができたらいいなあと思い、意識的に色々な関係性の人と話をするようにしました。*2

結果的に、色々な角度からのRSGTを見ることができて、それぞれの立場でそれぞれの意義や楽しみ方ができているんだなあというのを実感することができて、非常によかったです。
また、色々な角度で話を聞いていて、「せっかくなのでセッションだけにとどまらず廊下で雑談したり飲み会にいったりしましょう」というのは、楽しみ方や学びの深め方の方向性の一つとしてはありだけれど、Discordのコメントをリアルタイムで見ながらセッションを聞いているというだけでも十分に楽しめるし、廊下で雑談したり飲み会にいってコミュニケーションを取る以外の楽しみ方ももっと発展できるといいなあというのは個人的に感じました。

ずっと話したかった人と話せた

バイネームで書いてしまうと、天野さん/森崎先生/椎葉さん/よしきさんは、初めて知っていた時期は大分前だったのですが、話をした機会は挨拶程度or全く話したことがないという状態で、すごく話をしたいと思っていたのにもかかわらず話したいと思ってからは大分長い月日が経っていたので、今回のRSGTでお話をすることができて本当によかったです。
皆さんにもっと聞きたい話はたくさんあったのですが、初めてということもあって話を聞くのを躊躇してしまった場面もそこそこあったので、今度の機会では今回とは別の話をもっと聞いてみようと思います。

また、対面で初めてという意味だと、笹尾さんとお話ができたのもすごく嬉しかったです。笹尾さんに関しては普段も話を聞いていたのですが、RSGTの場だからこそできるような話がたくさんできて、すごく楽しかったです。

RSGT2023→RSGT2024→RSGT2025

普段会っている方と話をするのももちろん楽しいのですが、1年前のRSGT2023で会って話をした方と1年越しに再開して、それぞれが色々な経験を経て話ができるというのはなんともいえないエモさがありました。

お互いに相手の1年後がそんなことになっているとは想像もつかないような状態で、1年前はこんな話をしていましたねーという話をしたり、こんなことを1年間やっていたんですよね、という話をすることができたのは、すごくよかったです。

豪華過ぎるセッション

結局ほとんどのセッションはリアルタイム視聴できなかったのですが、例年以上に自分が興味あるセッションが集まっていて、本当に豪華なセッションの一言でした。

廊下や飲み会の席で雑談した人たちも、「この時間帯本当に選べなくて...」「最後までずっとどれに参加するか悩んでいて...」という声が例年以上にたくさん聞けて、こんなカンファレンスはなかなかないしRSGTの凄いところの一つだよなあと思いました。(多くの参加者の方もそう言っていました)

今回たまたまAcceptされたセッションが良かったというわけでは決してなく、Acceptされなかったセッションにも本当に魅力的なセッションが集まっていて、知見が集結し全体が底上げされている結果なのかなーと勝手に感じています。

家庭との両立を目指して

今回は生後約半年の子供がいたため、さすがに家を4日間家族に任せきりというわけにはいかず、どうやったら家庭とギャザリングがどちらも中途半端にならないようにできるか?というのを模索したカンファレンスでした。

今後子供が大きくなっていっても、もうしばらくはこのことを考え続けることになるだろうと思っているので、あくまでも試行錯誤の一つとしての位置づけではありますが、今回は以下のような方針で家族との両立を目指してカンファレンスに参加しました。

  • 会場近くのホテルに一緒に泊まる。(ただしあまりにも近すぎると家族が自分の知り合いがいた際に気をつかう可能性があるため、徒歩30分(=走って6分)の場所にホテルを取りました)子供に何かあったときや子供の機嫌が良すぎたり悪すぎたりして疲れた場合は連絡してもらい、自分がダッシュでホテルに向かう
  • 昼ご飯と夜ご飯は一緒に食べる
  • 14時-15時までは一緒にいる
  • 負荷が高い離乳食とお風呂のときは自分がホテルに帰る

結果的に、子供との時間も取りながら夜の時間帯はほとんどの時間でギャザリングを満喫できたし、家族もちょっとした小旅行の感覚で東京観光?を楽しめたということでよかったのですが、ふりかえりをして、

  • 家族が疲れたとき、ちょっと疲れたくらいだと気遣いがあって連絡できない
  • これまでと同じくらいの時間ギャザリングを楽しもうと思うと、睡眠時間がごりごり削られる
  • なれない環境で子供に負荷がかかっていないのかが気がかり

という点は今後なにかしら対策をしていきたいねとなりました。

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自分が所属している会社がスポンサーをしているカンファレンスに参加するというのは初めての経験でした。

会社の人がギャザリングの場にいるというのがすごくいいなあというのと、割と多くの方々(直接話したことが何回かあるような方々)が自分が所属している会社を知らなかったので、もっとアピールをしていかないといけないのかもと思いました笑

同年代

前述したように、コミュニティに参加して3年ほど経ったということもあり、そこそこの数の方*3と話をする機会があったのですが、同年代の方というと1人しかおらず、なかなかの寂しさを感じていました。(年齢の話はそんなにしないので自分が気がついていない可能性はかなりあり)
こういったコミュニティの場は年齢を一切意識することなく話をすることができるので、同年代がいないことによるコミュニティ参加のしにくさは感じたことは一度もないのですが、同年代の方々の活躍を刺激に切磋琢磨されている方は本当に多くて、同じ年代というだけでつながりを持っているアラウンド83*4もあったりするので、同年代の存在はずっと羨ましく思っていました。

そんな中、スクフェスニセコで初めて対面で会話をしたたいとさんが同年代だということがいくおさんきっかけで分かり、今後コミュニティを超えて仲良くしていきましょうという話ができたりして、めちゃくちゃ嬉しかったです。

カンファレンスでは初めてテーマを出したOST

いくおさんにNLPの話をRSGTで聞きたいと思っていたのですが、自分以外にも気になっている方が結構いらっしゃったので、OSTで話そうということになり、カンファレンスに参加してきて初めてテーマを出しました。(叫ぶことになるのは半分想定内で半分想定外でした)

いくおさんを中心に参加者の方全員で場を作っていくことができたので、自分がなにかすることはなかったのですが、自分が聞きたいテーマをじっくり聞けて、期待以上の収穫を得られるOSTは、テーマ出して参加するほうが絶対得だなあと思いました。

ようやくクイズ王に

ようやくクイズ王になりました。(30sクイズ王は除く)
きょんさんに話を聞いていると、(依頼があればいくらでもクイズ作るということですが)今までと同じような形できょんさんが自分からプロポーザルを出すのは最後な感じがほんのりあったので、このタイミングでクイズ王になれてよかったです。

ただ、参加者視点だと、一人だけが答えているのは正直あまり面白くないですし、純粋にクイズを楽しまずに色々考えながらクイズに答えるのは自分自身も複雑な心境になるので、今後クイズ王になれそうな機会があっても、これまでとは異なる形で参加することを考えてみようと思います。

47機関の話をたくさん聞く

今回のRSGTでは、過去の47機関の話をたくさんしてもらう機会がありました。

もちろん47機関のチームメンバーからも過去の話を聞く機会というのはあるのですが、外から見ていた方々がどんな風に捉えていて、今はどんな風に見えているのかという話を聴いたり、メンバー個人個人の自分が知らないエピソードを聞くことができたのはすごい良くて、話を聴いているときは心臓の鼓動が明らかに早くなっていました。

そして、そんな中できょんさんのスライドや発表を後追いで見て、自分が47機関のチームメンバーの中にいたり、自分が知っている活動の話がされているのを聞き、昨年のことも思い出して感動で涙がこぼれました。

色々な人と話をして、ソフトウェア工学の歴史を作るという目標を自分の人生をかけて達成したいという自分の想いを再確認できましたし、自分が忘れかけていたことや自分だけができることも他の人との会話を通して改めて言語化できたので、今年もソフトウェア工学の歴史を作るという目標に向かって、着実にやりたいことを積み重ね、これまでのキャリアの中で一番印象に残るような一年にできるよう、精一杯学び、たくさんのことをやり遂げたいと思います。

*1:これまでもRSGTのブログは書いていましたが行動記録, ログのつもりだったので、ふりかえりブログはまだ書けていないと自分では思っています

*2:こういったバランスを取ろうと思ったのは、コミュニティの発展や素晴らしい場作りに自分ができる範囲でいいから少しでも貢献したいなあという想いがありました

*3:自分の記録によれば600人以上

*4:厳密に言うと違うようですが笑

スクフェス福岡にプロポーザルを出しました

スクフェス福岡2024にプロポーザルを出しました。

興味がある方は、ぜひlikeをいただけると嬉しいです。

出したプロポーザル

confengine.com

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プロポーザルの概要

田中久重から学ぶ新製品開発とプロダクトオーナーシップ

本セッションでは、福岡県出身の偉人である田中久重を知ることで、驚異的なスピードで次々と新製品を開発を生み出すまでにあった行動や新製品が多くの人々に受け入れられた要因を探っていくことを目指します。

「推し活」記憶術〜イベントを15倍記憶できるようになるまでにやってきたこと〜

「今日はほんとうにいい話を聞けたなあ.........で、どんな話聞いたんだっけ...?」

自分が勉強会やカンファレンスに参加をし始めたとき、毎回困っていたのが、たくさんの学びを得た気がするはずなのに少し時間が経つとほとんどすべてのことを忘れてしまっており、残っているのは自信がないぼんやりとした記憶だけになっていることでした。学んだことを活かそうにも、具体的な話が覚えられていないので、勉強会やカンファレンスに参加したことで新たに解決できるようになっている問題は少ないままで、勉強会やカンファレンスに参加できたことに後悔はないものの、何かしらのもどかしさを感じている状態でした。

そんな状態を打破すべく、勉強会やカンファレンスへの参加を重ねながら試行錯誤を繰り返し始めました。色々な試行錯誤を繰り返していったのですが、試行錯誤の中で自分が特に着目し始めたのは「推し活」でした。自分自身、それまで誰かを推したりした経験はなかったのですが、「推し活」をしている友人が「推し」の発言やライブで起きたことに対して驚異的な記憶力を発揮していることに気が付き、「推し活」している状態を再現して勉強会やカンファレンスに取り入れることができれば、得た内容の多くを記憶に保持しておけるのではないか?と思い至ったのです。そう考えた自分は、「推し活」をしている友人に話を聞きながら、「推し活」をしているときに起きていることを見つけ、勉強会やカンファレンスで再現できるようにトレーニングを繰り返しました。

レーニングには1年以上の月日がかかってしまいましたが、結果的に自分でも驚くほど人の話や起きた出来事が覚えられるようになり、今では1日参加したカンファレンスで2000文字分書き起こせればよかった記憶が、30000字以上書き起こせるようになりました。

本セッションでは、自分がしてきたトレーニングの内容や「推し活」をヒントにした人の話を聞く技術をお伝えすることで、みなさんがカンファレンスや勉強会で得られた学びを保持し続けるようになることを目指します。

規制産業でアジャイル開発を導入する際の手引

本セッションでは、規制産業でアジャイルを実践する際に発生することが多い障害とその対応策をお話することで、アジャイル開発を規制産業で取り入れていく際に有用なアプローチをお伝えします。具体的には、特に効果が高いエンジニアリングプラクティス(=最初に導入してみると良いエンジニアリングプラクティス)や、規制産業以外では取り入れられているものの規制産業ではアンチパターンとなりやすいアジャイル導入の手順を提示します。

プロポーザルを出そうと思った背景

田中久重から学ぶ新製品開発とプロダクトオーナーシップ

昨年は半分賑やかしくらいのつもりで「菅原道真スクラム」というタイトルのプロポーザルを出したのですが、真面目な内容のプロポーザルが多い&地方色が出しにくいなかで魅力的に映ったとフィードバックをいただき、見てくれた方も楽しめたと結構好評をいただけたので、今回も福岡色を全面に出したプロポーザルを一つ出してみようということで出してみました。

「推し活」記憶術〜イベントを15倍記憶できるようになるまでにやってきたこと〜

およそ1年半くらい試行錯誤を繰り返してきて、ようやく一つのスキルとして話せるくらいにはなってきたかなーというのと、RSGTで結構色々な方に話をして興味を持っていただけたので、パブリックな場でも話してみようということで、このタイミングでプロポーザルを出してみることにしました。

RSGTで話したのでそこからの繋がりというのと、Otherカテゴリが珍しくある福岡ならではというところで、福岡にプロポーザルを出すことに決めました。

規制産業でアジャイル開発を導入する際の手引

昨年福岡でrejectとなってしまったプロポーザルをもう一度出すことにしました。

福岡は頭取の影響もあって金融のイメージが強いので、規制産業にまつわる話がしたいなあというのと、昨年も結構規制産業に近いテーマが多かったので、そことの関連という意味合いで今回プロポーザルを出すことにしました。

アジャイルカフェ@オンライン 第46回に参加してきた

agile-studio.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

会の概要

天野さん家永さん木下さんのお三方がアジャイル実践者から寄せられた質問に対してあれやこれや答えていくイベントです。

今回のテーマは、「スクラムマスターはスクラムイベントの時間以外は何をしている?」でした。

会の様子

前提

スクラムマスターは1チームに専任しているという前提が置かれました。

スクラムマスターの仕事はそもそも何か?

エッセンシャルスクラムを引用する形で、スクラムマスターの仕事とはそもそも何か?という話からスタートしました。以下の仕事が挙げられていました。

なお、エッセンシャルスクラムには上記のスクラムマスターの仕事をどのくらいの割合でやるかも書いてあるということです。

開発者とスクラムマスターで行う仕事

最初に、開発者とスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。

  • 完成の定義を強くしていく
  • 1on1などでお互いを知る活動をしていく
  • ペアプロやモブプロに一緒に参加する
  • (最初のタイミングでは)アジャイルスクラムの一般知識を伝える
  • テストの書き方を教える(TDDコーチをする)
  • CI/CD周りなど技術的課題の設定を補助する

が挙げられていました。

POとスクラムマスターで行う仕事

続いて、POとスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。

  • 1on1などでお互いを知る活動をしていく
  • (最初のタイミングでは)アジャイルスクラムの一般知識を伝える
  • プロダクトバックログアイテムを一緒に作る
  • プロダクトゴールに対するコミットメントを高めていく
  • インセプションデッキのファシリテーターをする
  • プロダクトオーナーの壁打ち相手になる(答えを必ず出す必要はないが、気軽に相談してもらう関係を作るために、コーチングのスタイルに拘ってはいけない)

が挙げられていました。

チームメンバーの上司とスクラムマスターで行う仕事

続いて、マネージャー(チームメンバーの上司)とスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。

  • チーム内で解決できないことを依頼する(よくあるのは、仕事にフォーカスするためにアサイン調整することなど)
  • チームの成長を報告(人事評価を前提とされるとつらいが人材育成の責任はあるはず)
  • うまくいっていることを報告する

が挙げられていました。

他チームとスクラムマスターで行う仕事

続いて、他チームとスクラムマスターで行う仕事に関して話がありました。

  • スクラムマスター同士の相談会を企画する
  • 勉強会をする
  • 1on1の練習をする(1on1を見てもらって、フィードバックしてもらう)
  • 他のチームの様子を見てコーチングする
  • スクラムマスターの後進を育てる

が挙げられていました。

会全体を通した感想

エッセンシャルスクラムで整理されていたとは自分も思っていたのですが、そこよりも具体的に明日からでもやれるような仕事として整理されていたので、他者に紹介しやすいなあと思いながら聞いていました。

会の本題ではありませんでしたが、スクラムマスターになりたい人が多い会社とスクラムマスターになりたい人が少ない会社それぞれがあるといういう話は面白かったです。

スクラムフェス福岡 2024 のプロポーザルを眺めたり、書いてみたりする会に参加してきた

distributed-agile-team.connpass.com

今週も分散アジャイルチームの会に参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。

雑談

人が集まるまで雑談していました。

森さんやきょんさんが今回はプロポーザルを出さないということだったのですが、きょんさんはクイズ依頼がくればオンサイトでもオンラインでもやるという話をしてくれました。(森さんは、毎回前回を超えるプロポーザルを出したいということで、福岡だとインターバルが短すぎるということでしたが、もしかすると出してくれるかも...?)

その後は、クイズの話で盛り上がり、99人の壁形式の導入はありかもしれないという話が出ていました。

スクフェスの熱量を社内へ!同時視聴会のすゝめをわいわい眺める

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最初にえーちゃんさんのプロポーザルを見ていきました。以下のようなフィードバックが出ていました。

  • 「実況スレがあまりに盛り上がる」のメカニズムをもっと教えてほしい。スレが盛り上がるのって貴重なのでかなり需要ありそう
  • 発表者へのフィードバックはいいなー。こういう講演を受けてフィードバック文化が盛り上がるといいと思いました
  • Outlineがもうちょい詳しいと嬉しいかも。実際のコツの中身が書いてあった方が嬉しい。見るセッションとかいつ見るかとかはみんな考えると思うので、もっと具体的に知れるといい
  • 同時視聴会で1セッションっていうのはないかも
  • 間違いなくいい話
  • 実は、この講演も社内同時視聴会してます!!!とかでオンラインの様子とかがリアルで出たりするとスゴイ盛り上がりそうw(ハードル高いので無理かもしれないけど。。。)
  • 想いが伝わってるぞという実行委員へのレスになっていると感じた
  • 「この人と見たい」はいいですね。この内容も人事の人と見たい!となった経緯とか話せるとよさそう
  • 同時視聴するセッションをどういう基準で選んでいるのか言語化できている人って少ないと思うので、このセッションは非常に気になる
  • ネタに気をつけるの部分が、具体的に事前にわかるとうれしいです! (一緒に見たい人をあらかじめ決めて選ぶのか?とか、自分の推しがいてとかなのかとか)

勇気を出してコミュニティで仲間を作ろうをわいわい眺める

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続いてミツカワさんのプロポーザルを見ていきました。以下のフィードバックが出ていました。

  • 間違いなくいい話だ...
  • Keynoteで話して欲しい
  • 20分で話し終わる気がしないのだが、これは20分でモヤモヤさせておいて、そのあとの廊下とか懇親会でワイワイする気だな。。。策士だ。
  • 自分の普通は誰かのすごいなんだってことを主張し続けてきたはずなんだけどな・・・
  • まぁ、スゴイのだけど。そのスゴイを見つけられてるのがまたスゴイんだよなぁ(当日スタッフしてたのがスゴイ)
  • 読書会メンバーの視点だと、読書会は実はミツカワさんが中心で始めてミツカワさんが一番貢献していたと思うので、そうなんだーと思った。内容気になる。(そのネタで後でOSTしたい。。。)
  • 勉強会継続のコツもお聞きしたいです
  • 出だしの話と、最後の結びがあってない気がして気になりました。。 「チーム・組織へ変化を起こすことに挑戦しようとしたとき、険しい道のりが始まります。 この挑戦はチーム・組織にとって意味はあるのだろうか?~」 → 「「スゴイ人たち」にちょっと距離感を持っている人が変化を起こせるようなチャレンジをし続ける方法をお伝えします。」 本当は、「チーム・組織へ変化を起こしたかった」のかなー、と思いつつ、 そっちはどうなったか知りたいですー
  • Outlineがもうすこし詳しいとうれしいかも

デザイナーにとっての最良のスクラムとは?をわいわい眺める

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続いて高瀬さんのプロポーザルを見ていきました。以下のフィードバックが出ていました。

  • 解決できた話なのかな? 解決していこうという意思表明なのかな?
  • ダブルダイヤモンドが自分はあまり良く分かっていないので、どのあたりが理想と思えるのかが気になった
  • モヤモヤを解決(策)の、詳しい例えを1コ載せて欲しい
  • なぜデザイナーはスクラムイベントに参加しづらくなるのか?を事前に詳細にしれるとうれしいです
  • 解決したい問題が明確になると、このプロポーザルを読んだ人が共感できるかどうかがわかりそう
  • 「デザイナーにとって」はやや言い過ぎかもしれない

開発チームでKYになり失態、孤立状態から輪の端っこまでたどり着いた話をわいわい眺める

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続いてたいとさんのプロポーザルを見ていきました。以下のフィードバックが出ていました。

  • Bac Practiceとタイポがありました
  • Outline詳しいのがよい
  • 話で出てくると思いますが、チームにどんな変化があったかはちょっと知りたいですね。(個人のふるまいの話が中心だと思いますがSMということなので、その結果チームに合った変化は気になる)
  • いまいちAbstractからOutlineの内容がよめない
  • 熱量の差とそもそも書かないほうがよいきがする(チームメンバーが読んだ時にあなたは熱量が低いと受け取られる可能性があるため)
  • KYをつかうならKY推しでいい気がするねー(KYを変に消さずにKYゴリ押しでもいい気がする)
  • 本当に意欲や熱量の差なのか?というのは気になった
  • 実際のチームメンバーの声を入れると深みが出て面白そう!
  • 「熱量が違って孤立」→「その後、輪に入れてもらうように対話」の流れがいまいちわからない
  • 一緒に登壇するとかメンバーの声とかがセッションの中に入るとすごくよさそう

プロポーザルを眺めながら、「現場に帰ると熱量の差があるかもしれませんが...」のような発言って結構ミスリードなのかもしれないね、という話が出ていました。

楽しく勉強会ができる組織へ(チーム勉強会に挫けた人にお勧めのスクラムガイド勉強会)をわいわい眺める

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続いて小泉さんのプロポーザルを見ていきました。以下のフィードバックが出ていました。

  • チームメンバー巻き込めているのほんとすごい
  • Typo(こんな事を思った事があるスクラム実践者の方々にお勧めの勉強会が「スクラムガイド勉強会」です。)
  • 小泉さんのプロポーザルのクオリティが高い
  • 他の勉強会と比べて、どの点が優位なのか気になる(スクラムガイド勉強会の特徴が他の勉強会の違いと分かりやすい表があると良いかも)
  • 新しい→古いっていう順番にした理由も聞きたい
  • 登壇時の3名の役割がどうなるんだろう
  • 「いくつかのスクラムガイド勉強会のやり方を知ることが出来、自分のチームにあった勉強会を計画出来る」は「出来」ではなく「でき」がよさそう
  • スクラムガイド勉強会になって参加者層が変わったか気になった
  • 「今までは、「勉強会は講師(運営)の負担が大きく大変」「勉強会をしても参加者の反応が薄い」「出席者が会が進むごとに減っていく」といった問題がありましたが」の課題に対して「この勉強会は、運営の負担はゼロ、初心者も経験者も皆意見が言える、たまに出席しても楽しく参加できる。」の結果の間に何があったのか気になる
  • Target AudienceにTypo
  • 「社内(チーム)勉強会で挫ける理由と対策について」をもっと詳しく聞きたい
  • Learning Outcomeの1と2の間だけ改行コードが違うっぽい
  • スクラムってなに?はカテゴリ的に層が薄くなりがちなので尊い
  • 参加層は気になる。なぜ、この勉強会だけ来る人がいるのか? 会社で勉強会を考えた時にはどういう層がどういう会に来るのか?みたいな所もある。ターゲットや活動自体の中身(どういった意図か?)が合っているかみたいな所も気になる

対話したいわ 〜認知バイアスを知り円滑な対話を〜をわいわい眺める

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続いてパウリさんのプロポーザルを見ていきました。以下のフィードバックが出ていました。

  • すでにスライドが出ているのがすごい
  • 行動変容できた理由を知りたい
  • スクフェス三河の時はパウリさんの事例があってより引き込まれたので,スクフェスならそういった内容があった方が引き込まれるかもです
  • 行動変容のきっかけの話すごく面白かった
  • 無理なのか、やりたくない(やりたいことではない)のかとか違いはありそうな気はした
  • 認知バイアスの話にフォーカスするならもっと詳しく話してほしいし、行動変容のしやすさとかにフォーカスするなら実体験とかがあるとより引き込まれるかも
  • 対話の話もおもしろそうだけど、それよりもパウリさんの話を聞きたいんだよなーってやつ

全体を通した感想

まだまだ増える気がしますが、スクフェス福岡のプロポーザルがどんどん出ていて、盛り上がりを感じました。

プロポーザルを見ていく中で、よく聞くけどミスリードを招きかねない言葉などに気がつけるなど学びもあって、非常に面白かったです。

【製造業アジャイル勉強会】RSGTのセッション同時視聴や悩み相談などをするオンラインに参加してきた

beyond-hardware-agile.connpass.com

こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。(2トラック目からの参加でした)

「よいチームをよい雰囲気を保ったままよい組織にスケールさせていくためにできること」の同時視聴

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最初に及部さんのセッションを見ていきました。(もちろんご本人がいる前で笑)

ぶっ刺さったと言っている方が多く、自分も面白い話だなあと思いながら聞いていたのですが、Day2の飲み会で及部さんが話していた、「とんでもない人たちで真似できない人だと思われている人たちが話している内容を実践して多くの人に伝えたい」みたいな話との繋がりが感じられた部分が個人的には特に面白かったです。

また、47機関がやっている取り組みと似ている部分も遠い部分もあって、そのあたりの考え方の違いやチームとしての理想的なふるまいの違いが感じられたのも、印象的でした。

セッションの感想戦

及部さん含めて、及部さんのセッションに関する感想戦をしていきました。

及部さんは今回最後の方のスライドで話していた、スクラムからは滲み出ているような話(経営の話とかプロダクトマネジメントの話とか)が普通にされているのが尊いという話が一番伝えたかったそうで、これが伝えたくてRSGTでも話をしたということでした。

例えば、RSGTで最近技術の話がされていないから技術の話をする場を設けようといって技術カンファレンスを立ち上げ、そこで参加者層のパイを取り合うとかになってくると、及部さんが好きなスクフェスやRSGTは損なわれてしまうんじゃないかということでした。

「エンジニア組織の経営論 〜エモい開発と売上数字は両立するか〜」の同時視聴

confengine.com

続いて、参加した方々から評判がめちゃくちゃよかった漆原さんの講演を同時視聴していきました。

話がめちゃくちゃ上手で、緩急もありながら適切な場所で適切なメッセージをどんと放り込んでいくスタイルはさすがで、特にエンジニア視点だとすごく共感できるポイントが多くあるなあと思って聞いていました。

オタクの重要性や勉強し続けることは別にエンジニアだけではなくビジネスサイドでも当たり前だよね、というのは特に刺さりました。

セッションの感想戦

めちゃくちゃいい話なのは間違いない一方で、やりがい搾取みたいな形(例えば、「エモい開発するから給料なんていらないよね、残業してね」みたいな)になってしまうと怖いよね、という話をしていきました。(内発的動機づけを高めるかのように外発的動機づけをするのは怖いという意見も出ていました)

漆原さんが実践しながらやりがい搾取もしていないのは、漆原さんがエンジニアとしてコードを書き続けていることや、境を一切作らずに飛び越え続けているのが重要なのかもしれないという話が出ており、このあたりの違いは言語化がもっとできると面白そうだなあと感じました。

全体を通した感想

昨日のイベントやこの前に参加していたイベント(?)に引き続き、RSGTの熱量が持続したまま皆でわいわい同時視聴&感想戦ができて楽しかったです。

当日はセッションを全然見ていなかったのですが、めちゃくちゃいいセッションが2連発で、すごい面白かったです。

大人のソフトウェアテスト雑談会 #194【御茶ノ水帰り】に行ってきた

ost-zatu.connpass.com

今週もテストの街葛飾に行ってきたので会の様子と感想を書いていこうと思います。

RSGT2024

規模

今年は規模がかなり増えていて、オンサイト/オンライン合わせると1000人くらいの人数だったということですが、スタッフはそこまで人数が増えているわけではなく、それにもかかわらずカンファレンスが中断されるような大きなトラブルはなく運営できているのはめちゃくちゃすごいよね、という話がありました。

kobaseさんもシェアしていましたが、globalでも紹介されていたりZuziがいくべきカンファレンスNo.1だと言っていたりしたそうで、かなり盛り上がっているよねという話もしていました。

agile-scrum.com

初参加勢

初参加勢の方も一定はいらっしゃったはずですが、その人たちは他の参加者と仲良くできていたのか?という話が出ていました。
びばさんなどは、初参加のタグを見つけると即座に話しかけるということをしていたそうで、そういったムーブをできる人って尊いよね、と話していました。

初参加者といっても、誰かしら知り合いはいるのでは?というお話も出ていて、本当に誰とも知り合いがいない状態で一人で初めて参加する人は少なそうだということでした。

登壇すると話しかけられる?

登壇者は話しかけられやすいよねーという話をしていたのですが、人によっては全然話しかけられないという人もいるそうで、どうも人によりそうだという意見が出ていました。

やはりオーラがすごすぎるTommyさんや森さんはなかなか話しかけられないそうです。

オンラインの盛り上がり

オンラインのDay3は朝の6時まで話をしていたそうで、今年はオンラインも盛り上がっていたということでした。

いくおさんの特殊スキル

いくおさんは、場を盛り上がるんですよというモードとめちゃくちゃ真面目に話をするモードのシグナルがはっきり分かれているのがすごいというお話が出ていました。

アラウンド83の中でも、一番ふざけているように見えて一番真面目だという話が出ており、本当にすごいと称賛が止まっていませんでした。

全体を通した感想

今回はRSGTの後ということもあって20人程度参加されていて、大盛りあがりでした。
普段の葛飾はテーマも移り変わりすることがほとんどなのですが、今日はずっとRSGTの話題が続いていました。

しばらくこうした余韻が続くのもRSGTのすごさだなあと改めて思いました。